「一棟マンション投資ってハードル高そうだけど、実際にどうやって始めるの?」「自己資金はいくら必要?サラリーマンでも融資は受けられる?」こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
一棟マンション投資は区分投資よりスケールが大きく、収益力も高い投資手法です。その分リスクも大きくなりますが、正しいやり方で始めれば不動産投資の中でも最もリターンが期待できる手法の一つです。
この記事では、一棟マンション投資の特徴から必要資金、融資のコツ、物件選びのポイントまで網羅的に解説していきます。一棟投資にステップアップしたい方はぜひ参考にしてください。
一棟マンション投資の特徴
スケールメリット
複数の部屋から家賃収入が入るため、1室空いても他の部屋でカバーできます。区分投資では1室空いたら収入ゼロですが、一棟なら10室中1室空いても90%の収入は確保できます。リスク分散効果が圧倒的に高いのが特徴です。
建物全体をコントロールできる
リフォーム、設備更新、家賃設定など、自分の判断で自由に決められます。区分マンションのように管理組合の制約がなく、経営努力が直接収益に反映されます。
資産価値が大きい
一棟マンションは数千万〜数億円の資産です。レバレッジを効かせて大きな資産を形成できるのは、一棟投資ならではの魅力です。

必要な資金の目安
一棟マンションは3,000万〜数億円と幅広い価格帯です。自己資金の目安は以下の通りです。
- 頭金:物件価格の10〜30%
- 諸費用:物件価格の7〜10%
5,000万円の物件なら頭金500〜1,500万円+諸費用350〜500万円で、合計850〜2,000万円程度の自己資金が必要です。自己資金が多いほど融資条件は良くなります。
融資を受けるコツ
- 年収700万円以上が目安(それ以下でも地銀・信金なら可能性あり)
- 物件の収益力を示す事業計画書を準備する
- 金融資産が多いほど有利(預貯金、株式、保険など)
- 複数の金融機関に相談して条件を比較する
- 既存の借入が少ない方が審査に通りやすい
物件選びのポイント
立地は最重要
賃貸需要が安定しているエリアを選びましょう。駅近、コンビニ・スーパーが近い、学校や病院が近いなど、入居者目線で利便性をチェックすることが大切です。
建物の状態
外壁、屋根、給排水管、エレベーターなどの状態を確認します。修繕履歴も重要で、購入後すぐに大規模修繕が必要な物件は避けましょう。
現在の入居率
満室に近い物件が理想です。入居率が低い物件には何か問題がある可能性があります。過去の空室履歴も確認して、入居率の安定性を見極めましょう。利回りの相場と計算方法は以下の記事が参考になります。

一棟投資は金額が大きい分、失敗した時のダメージも大きくなります。物件選びは慎重の上にも慎重を期して、焦らず良い物件を待つ姿勢が大切です。
一棟投資のリスク管理
- 空室率を保守的に見積もる(10〜20%)
- 修繕費を毎月プールしておく(家賃の5〜10%)
- 火災保険・地震保険は必須
- 返済比率は50%以下を維持する(家賃収入に対するローン返済の割合)
- 金利上昇を想定したシミュレーションを行う


よくある質問(Q&A)
Q. 一棟マンションと一棟アパート、どちらがおすすめ?
予算と目的によります。アパートは建築費が安く利回りが高い傾向があります。マンションは耐久性が高く融資期間が長く取れます。初心者はアパートから始める方が多いです。アパート経営の始め方は以下の記事で解説しています。



Q. サラリーマンでも一棟投資はできる?
年収700万円以上で自己資金が1,000万円以上あれば十分に可能です。管理会社に委託すれば本業との両立もできます。
Q. 一棟投資の失敗パターンは?
空室が埋まらない立地の物件を買う、修繕費を見積もらずに購入する、過度なレバレッジ(借りすぎ)で返済が苦しくなる、の3パターンが多いです。
Q. 管理は自分でやるべき?
初心者は管理会社に任せるのが安全です。規模が大きくなると管理業務も多くなるため、プロに任せた方が効率的です。
融資審査で金融機関が見るポイント
一棟マンション投資では、融資を引けるかどうかが成否を大きく左右します。金融機関は大きく分けて「本人の属性」と「物件の収益力」の2つを見ています。
本人の属性
年収、勤務先の安定性、勤続年数、金融資産、既存の借入状況などが評価されます。年収の高さだけでなく、預貯金や株式などの金融資産をどれだけ持っているかも重視される傾向があります。既存の借入が多いと審査が厳しくなるため、不要なローンは事前に整理しておくと有利です。
物件の収益力
物件そのものが生み出す家賃収入と、担保としての評価額が見られます。空室が少なく、立地が良く、建物の状態が健全な物件ほど評価は高くなります。物件の収益力が高ければ、本人属性を補って審査が通りやすくなることもあります。事業計画書で「この物件がどれだけ安定して収益を生むか」を数字で示せると、交渉がスムーズになります。
都市銀行・地方銀行・信用金庫・ノンバンクでは、審査基準や金利、対応エリアが異なります。1行で断られても他行では通ることがあるため、複数の金融機関に並行して相談するのが基本戦略です。
返済比率と自己資金のバランス
融資は多く引けるほど良い、というわけではありません。借入が大きくなるほど毎月の返済も重くなり、空室や金利上昇に弱くなります。目安として、家賃収入に対する年間返済額の割合(返済比率)は50%以下に抑えると、想定外の事態にも耐えやすくなります。自己資金を厚めに入れることで返済比率を下げられるため、フルローンにこだわらず、安全域を確保した資金計画を心がけましょう。金利や返済期間を変えたシミュレーションは住宅金融支援機構の返済シミュレーションでイメージをつかめます。
購入から運用開始までの流れ
- 投資方針と予算を決める(エリア・利回り・自己資金)
- 物件情報を集めて比較検討する
- 金融機関へ事前相談し、融資の目安を確認する
- 買付・売買契約を結ぶ
- 金融機関の本審査・金銭消費貸借契約
- 決済・引き渡し、管理会社と契約して運用開始
この流れの中で最も時間がかかるのが融資まわりです。物件が決まってから慌てないよう、早い段階で金融機関に相談しておくと安心です。


一棟マンション投資の追加Q&A
Q. 自己資金が少なくても始められる?
自己資金が少ないほど融資条件は厳しくなり、返済比率も高くなりがちです。無理に少ない自己資金で始めるより、頭金と諸費用をしっかり用意してから臨む方が、運用開始後の安定度は高くなります。
Q. 中古の一棟マンションは狙い目?
価格が落ち着いており利回りが高く出やすい反面、修繕リスクや融資期間の短さに注意が必要です。購入前のホームインスペクションと、修繕履歴・大規模修繕の予定確認をセットで行いましょう。
Q. 区分投資の経験は一棟投資に役立つ?
役立ちます。区分で入居者募集や管理会社とのやり取り、確定申告などを経験しておくと、一棟に進んだときの判断がスムーズになります。いきなり一棟に挑むより、区分でノウハウを積んでからステップアップする進め方も堅実です。
Q. 一棟投資で最初につまずきやすいポイントは?
多いのは、満室想定の甘い収支計画で購入してしまうケースです。実際には空室や修繕が発生するため、保守的な数字で試算していないと、運用開始後に資金繰りが苦しくなります。空室率を高めに、修繕費を毎月プールする前提で計画を組むことが、最初のつまずきを防ぐコツです。
Q. 築古の一棟マンションはどう判断する?
価格が安く利回りが高く見えても、給排水管やエレベーターなど、まとまった修繕費がかかる設備の状態を見極める必要があります。購入前のホームインスペクションと修繕履歴の確認は必須です。修繕費を織り込んでも収支が回るかどうかで判断しましょう。
規模拡大と法人化という選択肢
一棟マンション投資が軌道に乗り、複数棟へと規模を広げていく段階になると、個人ではなく法人(資産管理会社)で保有する選択肢が視野に入ってきます。法人化には、経費として認められる範囲が広がる、所得を家族に分散しやすい、金融機関によっては融資を受けやすくなるといった特徴があります。一方で、設立や維持にコストと手間がかかり、規模が小さいうちはメリットが出にくいという面もあります。
法人化が有利になるかどうかは、所得の水準や保有物件数、家族構成によって大きく変わります。判断が難しい領域のため、規模拡大を見据える段階になったら、税理士など専門家に相談して自分のケースで試算してもらうのが安全です。最初の1棟の段階では法人化を急ぐ必要はありませんが、「将来こういう選択肢がある」と知っておくだけでも、長期の資産形成プランを描きやすくなります。
まとめ
- 一棟マンションはスケールメリットが最大の魅力
- 自己資金は1,000万円以上が現実的な目安
- 融資は事業計画書を準備して複数行に相談しよう
- 立地と建物状態を徹底的にチェックすること
- リスク管理を怠らず堅実に運用していこう
不動産投資の融資情報は全国銀行協会を参考にしてください。投資用物件の情報はLIFULL HOME’S不動産投資でチェックしてみましょう。

