「ワンルーム投資はやめとけって聞くけど、本当にそうなの?」「ネットで検索すると否定的な意見ばかりで不安になる…」こんな声は非常に多いです。
確かにネットで検索すると「ワンルーム投資 やめとけ」がサジェストに出てきます。しかし全員がやめるべきかというと、実はそうでもありません。問題は「誰が」「何を」「どう買うか」です。
この記事では、「やめとけ」と言われる5つの理由を一つずつ検証し、本当にやめるべきケースとそうでないケースを分けて解説していきます。冷静な判断材料として活用してください。
「やめとけ」と言われる5つの理由
理由1:キャッシュフローがマイナスになりやすい
特に新築ワンルームは、ローン返済+管理費+修繕積立金を差し引くと毎月赤字になるケースが多いです。「月1万円の持ち出しで資産形成」と言われますが、それは投資として成り立っていません。
検証結果:中古ワンルームなら購入価格が安い分、キャッシュフローをプラスにできる可能性はあります。新築に関してはこの批判が当てはまります。新築ワンルームのリスクについては以下の記事で詳しく解説しています。

理由2:新築プレミアムで損する
新築ワンルームは販売会社の利益(物件価格の20〜30%)が上乗せされています。購入した瞬間に中古扱いになり、資産価値が大幅に下がります。
検証結果:これは新築限定の問題です。中古ならこの問題は大幅に軽減されます。
理由3:規模拡大しにくい
ワンルーム1戸の家賃収入では大した規模になりません。不動産投資で大きく稼ぎたいなら一棟物件の方が効率的です。
検証結果:確かにその通りです。ただし「まず小さく始めて経験を積む」という観点では、ワンルームの価値はあります。
理由4:営業電話の印象が悪い
ワンルーム投資は電話営業で売り込まれるケースが多く、業界全体のイメージが悪いです。「電話で売る=良い物件じゃない」という推測は概ね正しいです。
検証結果:電話営業で買うのは確かにNGです。でも自分で探した物件なら話は全く別です。
理由5:サブリースのトラブルが多い
サブリース付きワンルームで「家賃減額」「解約困難」などのトラブルが社会問題化しました。
検証結果:サブリースに頼らない投資なら問題ありません。自分で管理会社を選んで運用すれば良いです。


ワンルーム投資をやめた方がいい人
- 営業マンに言われるまま新築を買おうとしている人
- 収支シミュレーションをしていない人
- 「節税」「年金代わり」が主な購入動機の人
- サブリースの家賃保証を100%信じている人
- 不動産投資の勉強を全くしていない人
ワンルーム投資が有効な人
- 中古ワンルームを自分で選んで購入できる人
- キャッシュフローがプラスになる物件を見極められる人
- まず小さく始めて不動産投資の経験を積みたい人
- 本業が忙しくて管理に手間をかけられない人
- 都心の安定した需要エリアに投資したい人
「やめとけ」は半分正解・半分不正解です。重要なのは「誰が、何を、どう買うか」です。新築を電話営業で買うのはやめましょう。中古を自分で選ぶなら有効です。
ワンルーム投資を成功させる3つの鉄則
鉄則1:自分で物件を探す
営業マンに紹介された物件をそのまま買うのではなく、自分でポータルサイトを使って物件を探します。相場観を身につけてから購入判断しましょう。
鉄則2:収支シミュレーションを必ず回す
空室率10〜20%、家賃下落、金利上昇を織り込んだ保守的なシミュレーションを行います。最悪のシナリオでもキャッシュフローがプラスなら安心です。
鉄則3:中古を選ぶ
新築プレミアムのない中古物件を選ぶことで、利回りを高く、リスクを低くできます。築10〜20年がベストバランスです。


よくある質問(Q&A)
Q. ワンルーム投資で成功している人はいる?
たくさんいます。特に中古ワンルームを自分の目で選び、複数戸に分散投資している人は安定した成果を出しています。
Q. 新築ワンルームは絶対にダメ?
絶対ではありませんが、初心者が電話営業で買うケースでは失敗率が非常に高いです。新築を選ぶなら、自分で市場調査して納得できる物件を見つけてからにしましょう。
Q. ワンルーム投資の勉強方法は?
書籍、セミナー、投資家ブログで基礎知識を身につけましょう。最低3冊は不動産投資の本を読んでから購入を検討することをおすすめします。
Q. ワンルーム投資とアパート投資、初心者はどちらが良い?
投資資金が限られているならワンルームから始めましょう。500万円以上の自己資金があるならアパートも選択肢に入ります。ワンルーム投資のメリット・デメリットの全体像は以下の記事で確認できます。



「持ち出し」が発生する仕組みを数字で理解する
「やめとけ」と言われる最大の理由が、毎月の収支がマイナスになる「持ち出し」です。ここでは具体的な数字でイメージしてみましょう。たとえば都心の新築ワンルームを2,500万円で購入し、家賃が月8万円だとします。ここからローン返済で月7万円前後、管理費と修繕積立金で1.5万円、賃貸管理手数料で0.4万円ほどが差し引かれると、毎月1万円前後の持ち出しになる計算です。
この持ち出しを「生命保険代わり」「節税」と説明されて納得してしまうのが、典型的な失敗の入り口です。一方、同じエリアの築15年前後の中古を1,500万円前後で購入できれば、家賃は多少下がってもローン返済額が小さくなるため、収支をプラス寄りにしやすくなります。新築と中古で毎月の収支に大きな差が出るのは、この返済額の違いが直接効いてくるからです。
持ち出しが前提の物件は「投資」というより「毎月お金を払って資産を積み立てる貯蓄」に近い性質になります。家賃収入だけでローンと経費をまかなえるかを、購入前に確認しておきましょう。
電話営業に頼らず自分で物件を探す手順
「やめとけ」という批判の多くは電話営業経由の購入に集中しています。逆に言えば、自分で情報を集めて選べば、その批判の大半は当てはまらなくなります。具体的な進め方は次の通りです。
手順1:不動産ポータルで相場観を養う
まずは複数のポータルサイトで、狙うエリアの価格と家賃の相場を数十件単位で眺めます。「このエリアの築15年ワンルームは家賃いくら、価格いくら」という感覚が身につくと、割高な物件を見分けやすくなります。
手順2:気になる物件は現地を確認する
写真だけで判断せず、実際に足を運びます。駅からの道のり、周辺の生活利便施設、建物の管理状態、昼と夜の雰囲気の違いなどは、現地でないとわかりません。単身世帯の需要が根強いエリアかどうかも、周辺の賃貸物件の埋まり具合からある程度推測できます。
手順3:収支を保守的に見積もる
空室期間、家賃下落、金利上昇、突発的な修繕費を織り込んで計算します。順調なときの数字ではなく、厳しいときの数字で回るかを見るのがコツです。
「節税」「年金代わり」という言葉の正しい捉え方
ワンルーム投資の営業でよく使われるのが「節税になる」「私的年金になる」という表現です。これらは完全な嘘ではありませんが、受け取り方を間違えると判断を誤ります。
まず節税について。不動産所得が赤字になると給与所得と損益通算でき、所得税や住民税が軽くなる仕組みは確かにあります。しかし節税で戻る額よりも毎月の持ち出しの方が大きければ、トータルではお金が減っていることになります。減価償却が大きい初年度ほど効果が目立ち、年々薄れていく点にも注意が必要です。
次に年金代わりについて。ローンを完済すれば家賃がそのまま手取りに近づくため、老後の収入源になり得るのは事実です。ただしそれは「割高でない物件を、無理のない返済計画で買えた場合」に限られます。完済までの長い期間に、修繕や家賃下落といった変動要因もあります。言葉のイメージだけで飛びつかず、数字で裏を取る姿勢が欠かせません。
そのほかのよくある質問
Q. 中古ワンルームはどのくらいの築年数が狙い目?
一般的には築10〜20年前後がバランスの良いゾーンとされています。新築プレミアムが剥がれて価格が落ち着き、それでいて大規模修繕の履歴や管理状況を確認しやすいためです。築年数だけでなく、管理組合の修繕積立金がしっかり貯まっているかもあわせて確認しましょう。
Q. サブリースを外して自主管理に切り替えるべき?
サブリースは空室時も一定の家賃が入る安心感がありますが、保証賃料が数年ごとに見直されて下がっていくケースが少なくありません。管理会社に入居者募集と家賃回収だけを委託する「集金代行」に切り替えれば、手取りを増やせる場合があります。契約内容と解約条件をよく読んだうえで判断してください。
Q. 何戸くらい持てば収入が安定する?
1戸だけだと空室になった瞬間に収入がゼロになりますが、エリアを分けて複数戸持つと、1戸が空いても他でカバーできます。無理のない範囲で少しずつ増やし、リスクを分散していくのが堅実な進め方です。
まとめ
- 新築ワンルームの電話営業購入は確かにやめとけ
- 中古を自分で選ぶならワンルーム投資は有効
- キャッシュフローがプラスになるか必ず確認しよう
- サブリースに依存しない投資スタイルを選ぼう
- 「誰が、何を、どう買うか」で結果は全く違う

